昔(明治期から戦前)の×××円は、現在の何円に相当するのか、そんな貨幣価値について調べてみました。(#^.^#)
上記写真、7100形:しずか号(小樽市総合博物館)
明治14(1881)年の小樽-札幌間の運賃は、上等(1等)=1円、中等(2等)=60銭、下等(3等)=40銭、国内で3番目の鉄道ですから3等客車の40銭だって、当時の庶民としては高額だったと思うのですが、いくらくらいの価値だったのでしょうか?
ネットで調べてみると、国立国会図書館のサイトに「過去の貨幣価値を調べる(明治以降)」というのがあり、過去の貨幣価値について現在の円への換算方法と関係資料の説明が載ってたので、早速、企業物価指数が載ってる資料を探しに、道立図書館(江別市文京台東町41)へ行ってきました。
検索端末を使って「明治以降卸売物価指数統計」を見つけたのですが、想像以上に分厚くて・・・
パラパラとページをめくりますが、どのページを探せばと気が遠くなります。改めて、国会国立図書館のサイトを見直すと、何ページに載ってるかまで親切に説明されてるじゃないですか!
「総合卸売物価戦前基準指数 (1)月別総平均指数」(ページ24-25)に、明治20(1887)年~昭和61(1986)年までの指数(年平均値)です。
次に現在の指数ですが、「日本長期統計総覧」第4巻の1988年版が、明治33年~昭和60年、2006年版が、昭和21年~平成17年までの指数。10年前じゃちょっと古いかな?
再度、ネットで調べると、「日本銀行 統計書収録データ」のサイトに「物価指数年報」があり、その中で、戦前基準指数(2015年6月8日)がダウンロード可能。平成7年~平成26年までの指数がありました。
日本銀行のサイト「昭和40年の1万円を今のお金に換算するとどの位になりますか」には、消費者物価指数(東京都区部)が載ってました。
企業物価指数(卸売物価指数)と、消費者物価指数による換算
「企業物価指数」平成26年(735.4)÷昭和40年(359.4)=約2倍。
「消費者物価指数(東京都区部)」平成26年(1,786.1)÷昭和40年(443.2)=約4倍
「消費者物価指数(東京都区部)」平成26年(1,786.1)÷昭和40年(443.2)=約4倍
平成26年の企業物価は、昭和40年の約2倍なので、昭和40年の1万円は平成26年の約2万円に相当。消費者物価は、約4倍なので、約4万円に相当。企業物価指数と消費者物価指数では、昭和40年時に2倍の差!
「企業物価指数」平成26年(735.4)÷昭和23年(127.9)=約5.7倍。
「消費者物価指数(東京都区部)」平成26年(1,786.1)÷昭和23年(189.0)=約9.5倍・・・残念ながら消費者物価指数(東京都区部)は、昭和22年から始まっているので、戦前は使えない。
「消費者物価指数(東京都区部)」平成26年(1,786.1)÷昭和23年(189.0)=約9.5倍・・・残念ながら消費者物価指数(東京都区部)は、昭和22年から始まっているので、戦前は使えない。
全国鉄道汽車便覧(明治35年版)によると、当時の運賃(3等客車)は、手宮-小樽(4銭)、手宮-札幌(42銭)、小樽-札幌(38銭)。現在は手宮が存在しないので、小樽-札幌の運賃は、640円。当時の小樽-札幌38銭って、いくらくらいの価値?
「企業物価指数」平成26年(735.4)÷明治35年(0.474)=約1551.5倍。0.38×1551.5=約590円。
例えば、消費者物価が2倍なら590×2=1180円。1円=約3100円。これって妥当な値?
例えば、消費者物価が2倍なら590×2=1180円。1円=約3100円。これって妥当な値?
給料から換算した1円の重み(運営:野村ホールディングス・日本経済新聞社の雑学コラム参考)
明治30年頃の物価と、今の物価を比べると、今の物価は当時の3800倍ぐらい。つまり明治時代の1円は、今の3800円ぐらいに相当・・・しかし、昔のお金と今のお金の価値を比べるのは、人々の仕事の種類も、生活のしかた、生活用品、物価も賃金水準も違い、さらに明治前半と後半でも違う。
明治30年頃、小学校の教員やお巡りさんの初任給は月に8~9円。一人前の大工さんや工場のベテラン技術者で月20円。現在を調べてみると、平成25年の教員初任給が22万~24万円、大工見習15万円、経験大工30万以上。
このことから、庶民にとって当時の1円は、現在の2万~2万5千円くらいの重みがあったのかも・・・仮に1円が2万円の価値だとすると、1銭が200円←消費者物価(1円=約3100円)の6.45倍が庶民感覚かな?
東京銀座・木村屋総本店の「あんぱん」は、明治38年に1個1銭だったので約200円という事になります。(#^.^#)
木村屋オンラインショップで確認すると、明治8年に明治天皇に献上した酒種あんぱん桜の5入り、現在、商品で販売されている値段が918円なので、1銭=約200円はいい感じ。
結局、明治35年の小樽-札幌間の運賃38銭って、いくらくらいの価値?(下写真、北海道博物館に展示の3等客車)
企業物価指数の換算(590円)、消費者物価指数の換算(1180円)、庶民感覚200×38=7600円。
大正15年の旧北海道立図書館の総工費約10万円って、いくらくらいの価値?
上記写真、初代の北海道立図書館の模型(道立図書館2F展示)
初代の北海道立図書館(道立文書館別館)は、総工費約10万円をかけて大正15年8月27日に施工。
「企業物価指数」平成26年(735.4)÷大正15年(1.157)=約636.6倍、
消費者物価が2倍なら636.6×2=1273円。1円=約1273円・・・総工費約10万円=1億2730万円。
当時の庶民感覚で、1億2730万円の価値を想像できませんが・・・
ちなみに、初代の北海道立図書館は、北菓楼 札幌本館として、2016年オープン。土地代も含めた売買価格は5億5千万円。改修費を含めた総工費は約14億円で、完成まで2年・・・これって高いのか安いのか現在の貨幣価値でも想像できませんが、基本デザイン「安藤忠雄建築研究所」は、新国立競技場でも話題になったコンペ審査委員長・・・デザイン料高いのだけは想像できます。(#^.^#)
最後に、おまけで、我が家を含めて持っている家は多いと思う「肖像:二宮尊徳の一円札」、発行開始日(昭和21年)、発行停止(昭和33年) ・・・1円アルミニウム硬貨は、発行開始(昭和30年)
「消費者物価指数(東京都区部)」平成26年(1,786.1)÷昭和22年(109.1)=約16.4倍、昭和23年(189.0)=約9.5倍、昭和24年(236.9)=約7.5倍・・・昭和33年(312.1)=約5.7倍
1円で考えると、昭和22年の16円の価値が、約10年で5円になったのですが、これ1万円で考えると、16万4千円の価値が、約10年で5万7千円って 凄い時代です。











